株式投資初心者向け!株式投資の始め方と注意点

株式

企業の株を売買して資産運用!「株式投資」ってそもそも何?

「老後の資産2000万円は各家庭で用意してください!」などというような報道もあり、
老後の生活に漠然とした不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

老後の生活費を一部補える年金制度もありますが、不足分はそれぞれで対応しなければいけません。また、物価上昇に対して、給与が上がらないといった問題で悩んでいる方もいるでしょう。

では何をすればいいのか。選択肢の一つとして株式投資という方法があります。

しかし、株式投資が実際何か知らない方は意外と多いのではないでしょうか。
株式投資とは企業が発行している株式を売買することで、利益を得る資産運用の1つです。しかし、この説明を見ても全く分からない方もいるかと思います。

たとえば1株100円の株を10万円分購入し、1株500円に値上がりすると50万円に資産が増えます。更に配当金や株主優待と呼ばれる、投資家にとってメリットとなる制度もあり学ぶのがおすすめです。

更に政府も資産運用について推奨している側面があり、これからは個人で老後の生活に必要なお金を工面する時代です。

今回は株式投資に興味がある方に向けて、株式投資の始め方と注意点を分かりやすく解説します。また、特に注意・注目すべきポイントも投資経験からご紹介します。

株式投資とは?

まずは株式投資とは、どのようなルール・投資なのか基本中の基本から解説します。

株式投資とは、企業が発行している株式を購入して価値が上がったところで売り、利益を得ることです。(空売りの場合は別)

また、株式投資を何となく理解している方もいますが、投資を始める場合は基本的な項目もしっかり理解しておくことが大切です。
なぜなら、のちのち大きなミスに繋がるためで、投資を始める前に知っておくことがリスク回避としても意味があります。

企業が株式を発行する意味は資金調達!個人が株式を購入するメリットは値上がり益!

企業が株式を発行する理由は、資金調達を行うためです。たとえば新規事業を立ち上げる場合に、事業資金が不足している時に株式を発行し、投資家から資金を集めます。

そして集めた資金を活用して事業を立ち上げ、利益を投資家へ配当金や株主優待という形で還元します。たとえば株主優待券でマクドナルドの商品をお得・無料でゲットしたという声をよく耳にしませんか?

株式優待を受けている方も、企業の株式を購入・株式投資をしていることなのです。

では個人が株式を売買する理由ですが、こちらは投資家が利益を得るための行動です。
株式は投資家が売買することによって価格が変化し、購入価格より売る時の価格が高ければ利益を得られます。

株式投資は、企業にとって資金調達手段、投資家にとっては利益を得る手段といった意味合いがあります。ちなみに金融商品は、株式投資や預金、社債などを指します。

株式投資は証券会社で売買手続き!誰でもネットで口座開設可能!

投資家が行う作業は、株式を選ぶことと注文業です。また、注文作業は証券会社で口座開設・ログインして、購入したい銘柄を選んで金額と数量などを指定します。

続いて株式投資を行う方法・場所ですが、証券会社で売買の受付を行っています。

証券会社とは、野村證券やSBI証券といった企業のことで、株式やFX・投資信託・国債などさまざまな金融商品を取り扱っているのも特徴です。

証券会社で投資家からの注文を受け付け、注文手続きが行われたものから、東京証券取引所で実際に売買されます。

東京証券取引所は売買システムを運用していて、上場企業の株式の売買に関する決済処理(株式の売買手続き)を行っています。つまり実際に売買されている場所は、東京証券取引所です。

ただし、投資家は東京証券取引所に対して、何らかの手続きや申し込みを行う必要はなく、全て証券会社が代行するので手間は掛かりません。

株式投資のルール

株式投資を始める前に、基本的なルールも理解しておくことが大切です。まず取引時間です。

・時間
株式投資ができる時間は決まっていて、前場と後場の2種類に分かれています。前場と後場は時間が区切られているだけで、株式の種類や注文方法に違いはありません。

また、価格の変動については、もう少し取引に慣れてから考えるのがおすすめです。(各時間帯で傾向はあるものの、投資を始めなければややこしい内容のため。)

前場:9時~11時30分
後場:12時30分~15時

前場と後場で各株式が売買され、価格も変化します。そして取引時間以外は価格は変化しませんし取引できませんが、注文手続きは可能です。

つまり、東京証券取引所で売買が行わる時間帯は前場と後場のみですが、証券会社の方では注文の受付を行っています。また、注文手続きを行っただけでは、株式は購入できませんので気を付けましょう。

あくまで注文→売買成立→株式保有の流れです。

・売買単位
次に株式投資の売買単位についてです。株式を購入する場合は、100株単位と決められています。(2018年10月から100株に統一)そのため、100円の場合は1万円の資金が必要です。

最初のうちは間違えやすいポイントですが、株価=購入価格ではない点を覚えておきましょう。また、実際に購入する時は、株価×100株だけでなく証券会社が定めた、取引手数料も掛かります。

たとえばSBI証券の場合は、1日に何回取引しても固定手数料のコースと、1回ごとの取引に手数料が掛かるコースから選ぶ規約です。株式投資を行う時は、株価の価格差に加えて取引手数料コストも考慮した上で利益計算することが大切です。

株式投資の取引方法

続いて株式投資の取引方法と注文方法について、分かりやすく解説します。経験上、株式投資初心者の場合、取引方法を理解したと勘違いしてミスを行う可能性があるため、取引どころではありません。

取引方法を毎回考えなくても理解できるよう、1つ1つ丁寧に確認しましょう。

初心者はまずこれから!現物取引の場合

株式投資には現物取引と信用取引と呼ばれる、2種類の取引に分かれています。そこで、まずは現物取引を解説します。現物取引は信用取引と比較してシンプルな仕組みですので、初心者の方にもおすすめな取引方法です。

現物取引とは、自己資金(自分が用意した資金)を使って株式を購入・売却する取引方法のことで、新規の注文は買い注文のみしか選べません。また、当たり前ですが決済の注文は持っている株を売る売り注文のことです。(空売りの場合は逆になります。)

ハイリスクハイリターンなため要注意!信用取引の場合

信用取引は、現物取引とは大きく異なる仕組みですので、初心者の段階で特に理解しにくいポイントの1つです。

株式投資の信用取引とは自己資金を証券会社に預け、同じ金額の資金あるいは株式、もしくは自己資金以上の資金や株式で売買を行います。

たとえば100万円の自己資金を担保に、証券会社から200万円分を借りて取引ができます。メリットは、自己資金以上の取引で利益を狙えますが、デメリットは自己資金以上の損失を追う可能性があるところです。

また、株式投資でもよく聞く空売りができるのも、信用取引の特徴です。信用取引は自己資金を証券会社に預け、自己資金ではなく株式を新規の注文にできるので売り注文から始められます。

たとえば以下のような流れで、利益を得ます。

①10万円分の株式を借りる
②10万円分の株式を売り、10万円を得る
③5万円まで株価が下落
④10万円分の株式を、②で得た10万円で買い戻す
⑤株価5万円なので10万円のうち5万円は手元に残る
利益5万円

(初心者の段階で空売りの理解は難しいかと思います。)

ここが落とし穴!信用取引の委託保証金

信用取引の基本で、初心者にとって分かりにくいポイントの1つが委託保証金という制度でしょう。

信用取引の委託保証金とは、証券会社へ担保として預けた自己資金のことです。委託保証金は、投資家の信用を示す重要なポイントで、他にもルールが定められています。

それは委託保証金維持率と追加証拠金と呼ばれる制度です。株式投資の際に損失が発生すると、委託保証金も減ります。そして担保となる委託保証金が減少した時に、追加で資金投入することを追加証拠金と呼びます。

更に委託保証金維持率の最低維持率を下回ると、追加証拠金が発生する仕組みです。

よく株式投資で借金を負ったなどの話も聞きますが、その理由の1つは追加証拠金も関係しています。つまり追加証拠金は必ず投入しなければいけないルールで、投入しなければ財産の差し押さえや遅延損害金などの請求などに繋がります。

信用取引を始める場合は、追加証拠金というリスクも理解した上で取引金額をシビアに決めることが大切です。また、最初はなるべく現物取引から初めて、株式投資に慣れることがおすすめでしょう。

株式投資で使用する注文方法!現物取引も信用取引も共通!

株式投資にもさまざまな注文方法があり、聞きなれない言葉ばかり並んでいます。しかし理解しておかないと、売買できないので投資を始める前に覚えておきましょう。

また、今回は注文方法の中でも基本的な2種類の注文を以下にご紹介します。

成行注文:購入数量のみ注文可能。価格は市場価格により自動で決められます。つまり買うと決めてクリックした時の価格にて、リアルタイムで買うことができます。

指値注文:任意の価格と数量を注文可能。買いの場合は現在価格以下、売りの場合は現在価格以上の金額指定ができます。注文後は、指定した日付まで注文が出続けますが、必ず売買が成立する訳ではありません。

成り行き注文は割高で購入してしまうため、上昇相場で今すぐ購入しなければいけない場面など、限られた状況で用いられる注文方法です。

一方指値注文は割安な価格で注文でき、通常の売買で利益を得る時に選ぶ方法でしょう。

株式投資の注意点

投資経験から、特に初心者のうちに気を付けておくべき、株式投資の注意点についてご紹介します。

購入を慎重に考えるべき株式

株式投資を始めると、多数上場している株式の中から値上がりしそうな銘柄を選びます。しかし、初心者の場合は何が良い銘柄なのか判断ができず、値下がりしそうな銘柄も選びがちです。

特に注意すべき銘柄は、以下のようなパターンです。

・100円を下回る非常に安い株価
・企業概要が怪しい、以前問題のあった企業

一般的に1株100円を下回る株は、割安株でもありますがハイリスクな銘柄でもあります。出来高が少ないため購入後に売る相手がいない可能性や、急激に株価の変動が起こる可能性もあり注意が必要です。

また、企業概要に矛盾や怪しい点があったり、以前問題が発覚して社名を何度も変更したりしている企業の銘柄も注意です。

株式投資を始める前に基本中の基本は覚えておくべき

ネット証券が誕生したことにより、以前よりも株式投資を始めやすい環境になりました。しかし、始め方だけでなく株式投資の仕組みや取引方法、最初のうちに注意すべき項目も確認した上で準備を進めるのが大切です。

株式投資は100株単位で注文するということに統一されたので、以前よりも計算しやすく取引しやすい銘柄も増えています。

まずは投資資金を用意しながら、基本ルールを1つ1つ確認しておきましょう。

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